奉幣(読み)ホウヘイ

デジタル大辞泉 「奉幣」の意味・読み・例文・類語

ほう‐へい【奉幣】

[名](スル)神に幣帛へいはくをささげること。「社前奉幣する」

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精選版 日本国語大辞典 「奉幣」の意味・読み・例文・類語

ほう‐へい【奉幣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ほうべい」とも ) 神に幣帛(へいはく)をささげること。
    1. [初出の実例]「初使至社奉幣之後、於社前両社禰宜、祝及忌子等祿」(出典延喜式(927)六)

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百科事典マイペディア 「奉幣」の意味・わかりやすい解説

奉幣【ほうへい】

一般には神社幣帛(へいはく)を奉る意味に用いられるが,古代では特に勅旨をもって山陵や神社に幣帛を奉ることをいった。この場合,神祇官が幣帛を頒(わか)ち,これを使(奉幣使例幣使など)に渡して奉らしめた。明治政府は即位礼や大嘗(だいじょう)祭,立太子礼,天皇成年式,成婚式の当日に伊勢神宮と神武天皇山陵および先帝山陵に奉幣を行った。→日光例幣使

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「奉幣」の解説

奉幣
ほうべい

「ほうへい」とも。神や山陵に幣帛(へいはく)を奉ること。諸社祝部(はふりべ)らが幣帛をうけとりにくる班幣とは区別され,幣帛使(奉幣使)が諸社・諸陵に遣わされる場合をいう。神に対する奉幣の場合,掌侍が神祇官に赴いて幣帛をつつみ,天皇が臨見してから幣帛使に付された。また奉幣には宣命(せんみょう)がともなうことが多く,これも幣帛使に付される。幣帛使には五位以上の人があてられるが,神社によって特定氏人に定まっている場合もある。

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普及版 字通 「奉幣」の読み・字形・画数・意味

【奉幣】ほうへい

献上する。

字通「奉」の項目を見る

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