精選版 日本国語大辞典 「梅屋敷」の意味・読み・例文・類語 うめ‐やしき【梅屋敷】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 梅園のある屋敷。[初出の実例]「駿河台に梅やしきとて、殊之外梅の鉢植多く」(出典:随筆・耳嚢(1784‐1814)二)[ 2 ][ 一 ] 江戸亀戸(東京都江東区亀戸三丁目)にあった清香庵の別称。亀戸天神の東、三町(約三〇〇メートル)の喜右衛門の屋敷内にあり、その庭の臥龍梅(がりょうばい)という梅の古木が名高かった。[ 二 ] 江戸本郷(東京都文京区本郷七丁目)にあった加賀前田邸の異称。前田家の定紋が梅鉢であったところからいった。[ 三 ] 東京都墨田区東向島にある百花園の通称。文化年間(一八〇四‐一八)梅三六〇株を植えたといわれる。現在は都立公園。向島百花園。花屋敷。[ 四 ] 東京都江戸川区平井にあった勝海舟の別荘の通称。明治初期から呼ばれた。[ 五 ] 東京都大田区蒲田三丁目の旧称。豪族蒲田氏の屋敷があった。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例