コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

植民の書 しょくみんのしょLandnámabók

1件 の用語解説(植民の書の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

しょくみんのしょ【植民の書 Landnámabók】

アイスランドの植民にかかわる記録,逸話などを集大成した書物。5巻から成り,著者・成立年代とも不明だが,主要部はアイスランド史研究の先駆けとなったアリAri bin brode(1067‐1148)の手になるといわれている。内容は,870年ころスウェーデン出身の漂流者がこの島を発見してからキリスト教が広まるまでの約120年間にわたる歴史を記述する。その序文には,ギリシア時代から〈世界の涯(はて)〉として知られたティレThile(ギリシア語ではトゥーレThoulē)をアイスランドと断定した一文があり,同地を北方系ヨーロッパ人の幻の故郷とみなす伝説を生む源泉になった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内の植民の書の言及

【サガ】より

…(1)宗教的学問的サガ,(2)王のサガ,(3)アイスランド人のサガ,(4)伝説的サガ。 〈宗教的学問的サガ〉はアイスランド植民の最も正確な記録で,キリスト教改宗以前の北欧の伝統的な生活形態をそっくり移した植民者の信仰,文化を生き生きと伝えてくれる《植民の書》,アリ・ソルギルスソン(1068‐1148)の870年から1120年までのアイスランド略史《アイスランド人の書》,キリスト教改宗を扱った《キリスト教徒のサガ》,ストゥルルング一族をはじめとするアイスランド豪族社会末期の諸豪族の血で血を洗う抗争を描いた歴史《ストゥルルンガ・サガ》を含んでいる。 〈王のサガ〉の舞台はアイスランドの国外で,主としてノルウェーやデンマークの王侯の事跡を扱っている。…

※「植民の書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

百条委員会

地方自治体が議決により設置する特別委員会の一つ。名称は「地方自治法第100条」に基づく。百条委員会は、地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者への聞き取りや記録の提出を請求、拒否した者には罰則が科...

続きを読む

コトバンク for iPhone