最新 地学事典 「検板」の解説
けんばん
検板
test plate
偏光顕微鏡の鏡筒に差し込んで,試料と検板を透過した結果の干渉色の変化からその光学方位を知るために用いる装置。いずれも長軸方向(差し込む方向)がX′方向にカットされた結晶板で次のタイプがある。石膏検板(gypsum plate):レターデーションR=530nmにつくってあり,結晶の干渉色と相加または相減されて鋭敏に方位を決めることができるため鋭敏色検板(sensitive color plate)とも呼ばれる。白雲母でつくる場合もある。4分の1波長検板(quarter wave plate):白雲母製のためマイカ検板とも呼ばれる。RがNaD光の1/4波長につくられている。楔形検板(quartz wedge):石英を薄く楔形の厚さをもつように研磨してあり,レターデーションを連続的に変化させて観察できる。試料を直交ニコルで消光位から45°回転させ対角位にもたらし検板を入れる。検板のX′方向が試料結晶のX′と平行であれば相加でレターデーションが上がる。X′とZ′方向が平行となると相減となり,干渉色の変化から試料の光学的方位がわかる。
執筆者:溝田 忠人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

