ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「榷貨務」の意味・わかりやすい解説
榷貨務
かくかむ
Que-huo-wu; Ch`üeh-huo-wu
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…鈔法はもっぱらこの軍隊の糧草の調達に用いられた。 その運用方式を一般的に述べると,鈔引の発行発売に当たっていたのは京師の榷貨務(かくかむ)(中央専売局),入中地は河北・河東・陝西三路の州軍と京師の榷貨務および折中倉(せつちゆうそう),入中したのは見銭(現銭),金銀絹帛,糧草(粟,麦,豆,藁草)で,このいずれを入中させるかは時々の条例で定められていた。三路の州軍で入中を受けると,その品目・価格等を抄記した手形(交抄,交鈔,交引)を交付し,京師榷貨務で見銭を支払うかもしくは鈔引を換給して,その価格を償還していた。…
※「榷貨務」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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