槌で庭を掃く(読み)つちでにわをはく

精選版 日本国語大辞典 「槌で庭を掃く」の意味・読み・例文・類語

つち【槌】 で=庭(にわ)[=家(いえ)]を掃(は)

① 急な客にあわてふためきながら手厚くもてなす。槌で庭にて箔を打つ。
浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)上「内には挙屋の一属、上をしたえとして、槌で庭をはく、みるもみるもいきいきとして饗応するは」
② (転じて) 露骨に世辞追従(ついしょう)するたとえ。
※浮世草子・傾城色三味線(1701)京「内儀も出られ、槌(ツチ)で庭(ニハ)はき紅はき詞に色を付て、さまざまのもてなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android