追従(読み)ツイジュウ

デジタル大辞泉の解説

つい‐じゅう【追従】

[名](スル)あとにつき従うこと。また、人の意見に従うこと。追随。「権力に追従する」→ついしょう(追従)

つい‐しょう【追従】

[名](スル)
他人の気に入るような言動をすること。こびへつらうこと。また、その言動。「お追従を言う」「顧客に追従する」
ついじゅう(追従)」に同じ。
「雛遊(ひひなあそ)びの―をもねんごろにまつはれ歩きて」〈・少女〉

つい‐そう【追従】

《「そう」は「しょう」の直音表記》「ついじゅう(追従)」に同じ。
「それかれこそ―する者はあなれ」〈栄花・花山尋ぬる中納言〉

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大辞林 第三版の解説

ついじゅう【追従】

( 名 ) スル
人につき従うこと。人の言うとおりに行動すること。 「権力者に-する」 → ついしょう(追従)

ついしょう【追従】

( 名 ) スル
人にこびへつらうこと。おべっかを使うこと。また、その言葉。 「お-を言う」 「人に-する」
ついじゅう(追従)」に同じ。 「御気色賜はりつつ-しつかうまつる/源氏 蓬生

ついそう【追従】

( 名 ) スル
〔「そう」は「しょう」の直音表記〕
ついしょう(追従)」に同じ。 「数ならずともおぼしうとまでのたまはせよ、など-し寄りて/源氏 関屋

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

つい‐じゅう【追従】

〘名〙 (「じゅう」は「従」の慣用音)
① あとにつき従うこと。人のお供をすること。また、人の言に従うこと。ついしょう。
懐風藻(751)従駕吉野宮〈大伴王〉「欲訪神仙迹、追従吉野潯」 〔文徴明‐遊虎丘詩〕

つい‐しょう【追従】

〘名〙 (「しょう」は「従」の漢音)
※宇津保(970‐999頃)蔵開下「女は、さるべき人のついせうするにつけてこそ、やむごとなくも。なほおはしませ」
② 人におもねること。こびへつらうこと。おべっかを使うこと。ついそう。
源氏(1001‐14頃)須磨「ひがめるやうについせうするなど」
源平盛衰記(14C前)一「上下万人是に追従(ツイセウ)して、善も悪も平家の事をば言はず」
人情本・清談峯初花(1819‐21)後「心にあらぬ追従(ツイシャウ)軽薄して」
[補注]現代では、①の意では「ついじゅう」、②の意では「ついしょう」と区別して用いる。

つい‐そう【追従】

〘名〙 (「そう」は「しょう」の直音表記) =ついしょう(追従)
※源氏(1001‐14頃)東屋「この人ついそうあるうたてある人の心にて」

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