槐村(読み)さいかちむら

日本歴史地名大系 「槐村」の解説

槐村
さいかちむら

[現在地名]能代市槐

東は常盤ときわ村、西は久喜沢くきさわ村、南は米代川。米代川河岸の平地に発達している。

梅津政景日記」寛永八年(一六三一)三月二日条に「檜山之内さいかち村去月廿二日晩火事出来、百性十六人之内拾壱人やけ候由、種食ハ不及申候、馬迄六疋焼殺候由」とある。この時、村の男は岩川いわかわ材木(現山本郡山本町下岩川・琴丘町上岩川)に切出しに出ていた。そのため岩川御材木奉行に帰村許可を求めている。また馬産地でもあり、同書元和七年(一六二一)四月九日条に「さいかち村肝煎栗毛四歳の馬持候を見申候へハ、気ニ入候間、銀百五十目ニ所望至候」とある。寛永二年の「槐村物成諸役相定条々」に当高三〇〇石余、物成一八〇石余が記される(「常盤村史下調」佐藤家文書)。正保三年(一六四六)に支郷四日市よつかいち村が阿仁あに(現北秋田郡阿仁町)からの移住で成立した(六郡郡邑記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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