樋放(読み)ひはがつ

精選版 日本国語大辞典 「樋放」の意味・読み・例文・類語

ひ‐はが・つ【樋放】

〘自タ四〙 (「ひ」は樋、「はがつ」はこわす意) 田に水を引く樋を破壊する。→ひはなち
書紀(720)神代上「素戔嗚尊姉の田を妬んで、春は廃渠槽〈略〉〈廃渠槽、此をば秘波鵝都(ヒハガツ)と云〉」

ひ‐はなち【樋放】

〘名〙 令制前における天つ罪一つ。木で作った水の通路(灌漑用水路)を壊して、水を流してしまうこと。
皇太神宮儀式帳(804)「天都罪と所治し罪は、敷蒔、畔放溝埋、樋放、串刺

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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