改訂新版 世界大百科事典 「標準篩」の意味・わかりやすい解説
標準篩 (ひょうじゅんふるい)
standard sieve
金属網,あるいは金属多孔板でつくられた粒度分布測定用のふるいのうち,日本工業規格〈JIS Z 8801〉で規定された基準に従ったものをいう。ふるいの目開きは,網ふるいについては呼び寸法で125mmから22μmまで,R40/3数列に従った目開きが,多孔板(板ふるい)については呼び寸法が125mmから5mmまでR20の数列に従った目開きが規定されている。JIS Z 8801は英文ではTest Sieves(試験用ふるい)としているように,この標準ふるいは主として試験用を目的とするものであって,国際的にも国際標準化機構(ISO)でもTest Sievesに関する数種の規格があり,各国の工業規格もほぼその線に沿って定められている。
執筆者:神保 元二
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報