標準観測者(読み)ひょうじゅんかんそくしゃ(その他表記)standard observer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「標準観測者」の意味・わかりやすい解説

標準観測者
ひょうじゅんかんそくしゃ
standard observer

基準観測者ともいう。物体の色や光の明るさは視覚によって感じる感覚的な量で,物理的測定が不可能であり,また個人差もある。そこで,正常な視覚をもつ多数の観測者による色感または視感のテスト結果から,平均的な視感度分光感度をもつ仮想的な観測者を国際照明委員会によって設定する。この観測者を測色標準観測者または測光標準観測者と呼び,色や明るさは標準観測者の視覚の判断によって決められるとみなす。

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世界大百科事典(旧版)内の標準観測者の言及

【標準比視感度】より

…ほかにも等色関数(λ),(λ),(λ)などの特性も定められており,これらも上記の架空人物の性質として考え,かつ関数間の整合性が保たれると何かと便利である。国際照明委員会ではこのような架空の人物を標準観測者と名付けて活用している。したがって標準観測者の明所視における比視感度がV(λ)であると表現できる。…

※「標準観測者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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