1913年に設立された国際機関で、各国の照明委員会を会員とし、37か国が加盟している(2010年時点)。略称CIE。日本照明委員会(JCIE)は主要な一員である(1927年加盟)。本部事務局はオーストリアのウィーンにある。4年に1回定期大会をもち、会場は欧米の主要都市になるのが通例であるが、1979年(昭和54)の第19回大会は日本の京都で開催された。
CIEは照明工学全般と画像工学の技術の進歩について国際的に協議する機関で、第1部会「視覚と色」、第2部会「光と放射の物理測定」、第3部会「屋内環境と照明設計」、第4部会「交通用の照明と信号」、第5部会「屋外およびその他の照明応用」、第6部会「光生物学と光化学」、第7部会「照明の一般的問題」および第8部会「画像技術」の8部会から構成される(第7部会は1999年に閉止)。総計約130の技術委員会をもち、それぞれに各国から委員が参加して問題の解決に努め、技術報告を発表する。さらに結論が得られると統一したCIE規格を勧告する。また、1987年に光、色、照明についての国際規格の原案作成機関に認定されたことから、ISO(国際標準化機構)/CIE規格を作成する。これまでに関与した有名なISO/CIE規格にCIE測色標準観測者、測色用のCIE標準の光、丸形交通信号灯の測光特性、屋内作業場の照明基準、屋外作業場の照明基準、CIEの標準の光、非常時用照明などがある。
[東 尭・高橋貞雄]
『『JCIE翻訳出版No.12 屋内作業場の照明(屋内照明基準)』(2002)』▽『『JCIE翻訳出版No.13 屋外照明設備による障害光規制ガイド』(2004)』▽『『JCIE翻訳出版No.14 博物館展示物の光放射による損傷の抑制』(2005)』▽『『JCIE翻訳出版No.15 屋外作業場の照明基準』(2005)』▽『『JCIE翻訳出版No.16 CTV放送とフィルム撮影のためのスポーツ照明実用設計ガイド』(2006)』▽『『JCIE翻訳出版No.17 非常時用照明』(2007)』▽『『JCIE翻訳出版No.18 道路トンネルと地下道の照明指針』(2008)』▽『『JCIE翻訳出版No.19 自動車と歩行者交通に対する道路照明の国際勧告』(2008)』▽『『JCIE翻訳出版No.20 新改訂 測色』第3版(2009・以上すべて国際照明委員会著、日本照明委員会訳・刊)』
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