山川 日本史小辞典 改訂新版 「模合」の解説
模合
もやい
催合(もやい)とも。労働や利益配分,所有などの場での合同・共用・共有の関係を示す語。交換労働としての結(ゆい)と異なり,交換を問題にしない無償の労役提供で,懇意の者の間に行われるほかにも,共同作業・村仕事(モヤイ仕事)がある。地引網などのモヤイ漁,狩猟でのモヤイ狩りなどでは,共同労働とともに漁獲物・獲物の平等分配が行われた。またモヤイヤマ(共有山)などの共用もみられる。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報