横たふ(読み)ヨコタウ

デジタル大辞泉 「横たふ」の意味・読み・例文・類語

よこ‐た・う〔‐たふ〕【横たふ】

[動ハ四]横になっている。横たわる。
荒海佐渡に―・ふあまの川」〈奥の細道
[動ハ下二]よこたえる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「横たふ」の意味・読み・例文・類語

よこ‐た・う‥たふ【横たう】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 横になっている。横たわる。
    1. [初出の実例]「山上旅鴈は七めによこたふ」(出典:天正本狂言・雁かりがね(室町末‐近世初))
    2. 「荒海や佐渡によこたふ天の河」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)越後路)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙よこたえる(横━)

横たふの語誌

[ 二 ]の下二段活用の他動詞がこの語の普通の用法であり、これに対する自動詞形としては四段活用の「横たわる」が存在する。従って[ 一 ]の自動詞的用法は、かなり特殊で、終止・連体形に限られているという点にもその特殊性がうかがわれる。

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