横地(読み)よこじ

日本歴史地名大系 「横地」の解説

横地
よこじ

現在の東横地・西横地一帯に比定され、ヨコチともいう。横地氏の名字の地。横地氏は平安時代以来の東遠江の名族として知られ、室町将軍にも直接仕えたが、文明七年(一四七五)頃、今川義忠軍によって滅ぼされたという。横地氏と当地とのかかわりを直接に示す史料は乏しく、東横地に残る横地城の遺構が横地氏の遺した数少ない痕跡となる。横路(横地)に住する浄土宗僧の西蓮は上洛して法然の門弟信寂房を横地によんだが、信寂房は下向の翌寛元二年(一二四四)三月二日、横地で往生している(「法然上人絵伝」など)。延文六年(一三六一)二月二四日、沙弥成西は横地往生おうじよう院住持職を禅院平田へいでん(現相良町)日峰に寄進している(「成西寄進状」平田寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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