横落村(読み)よこおちむら

日本歴史地名大系 「横落村」の解説

横落村
よこおちむら

[現在地名]幸田町横落

東はおぎ村、西は岩堀いわぼり村、南は岩堀村芦谷あしのや村、北は大草おおくさ村と各々耕地で接する。村内秋葉あきば社の伝承では、中世深溝ふこうず庄に属すとある(参河国額田郡神社誌)。天正年間(一五七三―九二)以前から深溝城主松平氏の領地となり(深溝誌)、同一八年に吉田よしだ(現豊橋市)城主池田輝政領になり代官日置氏により支配された。慶長六年(一六〇一)から深溝藩松平忠利の支配に代わり、同一七年に幕府領になる。元和五年(一六一九)から甘縄藩松平正綱領、元禄一六年(一七〇三)から再び幕府領に戻る。宝永二年(一七〇五)に山口直安知行所に編入されて明治に至る。

元和五年の免状(中根家文書)の村高は一一三石余。慶安三年(一六五〇)に甘縄藩領総検地が実施され、同年の免状(同文書)の村高は一六八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android