機織女(読み)ハタオリメ

デジタル大辞泉 「機織女」の意味・読み・例文・類語

はたおり‐め【機織(り)女】

機を織る女。
キリギリス古名
「―の(模様ノ)小袿こうちぎひとかさね」〈堤・虫めづる姫君

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「機織女」の意味・読み・例文・類語

はたおり‐め【機織女】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (はた)で布を織る女。はたおりおんな。しょくじょ。
    1. [初出の実例]「天の斑馬を逆剥ぎに剥ぎて堕し入るる時に、天の服織女見驚きて」(出典:古事記(712)上)
  3. 昆虫きりぎりす(螽蟖)」の古名。
    1. [初出の実例]「雁がねは風を寒みやはたおりめくだまく音のきりきりとする」(出典:班子女王歌合(893頃))

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世界大百科事典(旧版)内の機織女の言及

【七夕】より

…しかし受容する側の日本の古代には,すでにこれを受け入れる素地があった。機織女(はたおりめ)の存在が記紀にみえるのもその一例である。もとの中国の七夕伝説は,織女星が主役である。…

※「機織女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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