あくび【欠伸・欠】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「あくぶ」の名詞化 )
- ① 倦怠、疲労、眠けなどの際に思わず口が開いて起こる一種の呼吸運動。口を大きく開いて長く一回深呼吸を行ない、続いてやや短く息を吐く動作。血液中の酸素の不足、上位脳の貧血、細菌や毒素の刺激などによって起こる。
- [初出の実例]「吹呿 開口出気之㒵也 阿久比須」(出典:新撰字鏡(898‐901頃))
- 「『あな、いと験なしや』とうちいひて〈略〉あくびおのれうちしてよりふしぬる」(出典:枕草子(10C終)二五)
- ② 漢字の旁(つくり)の一つ。「欲」「欺」「歌」「歓」などの「欠」の部分をいう。欠を旁にもつ字は、多く字典の欠部に属し、意味上、口の動きに関係する。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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