次濁(読み)じだく

精選版 日本国語大辞典 「次濁」の意味・読み・例文・類語

じ‐だく【次濁】

  1. 〘 名詞 〙 中国音韻学で、音の清濁四つ(清・次清・濁・清濁)に分類したときの、清濁の別称。[n][m][ŋ][l]などの鼻音辺音および半母音をさす。〔磨光韻鏡(1744)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の次濁の言及

【字音】より

…最後の二つは,介音Mの相異を反切が明確に示し得ないために一見まったく同音に見える例(p+ie3=pie3)で〈重紐(ジユウチユウ∥チヨウチユウ)〉と呼ぶ。
[中国語の字音の諸漢字音への反映]
 中古字音の頭子音Iには,全清(セイ)(無気無声),次清(有気無声),全濁(有声),次濁(鼻音,流音など)の別があった。日本語は有気・無気の区別をもたないので,呉・漢音とも全清・次清の別を反映しない。…

※「次濁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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