歌ノ橋町(読み)うたのはしまち

日本歴史地名大系 「歌ノ橋町」の解説

歌ノ橋町
うたのはしまち

[現在地名]宇都宮市西原にしはら三丁目・一条いちじよう三―四丁目

日光街道筋の町人町で、北は大黒だいこく町、南は贄木にえぎ町に続き、東は郭内すじ、西は伊賀いが町の武家屋敷。松平忠弘時代の城下図(東大史料編纂所蔵)に宇田橋町とみえる。宝永七年(一七一〇)の町分掃除丁場は七番組一二〇間のうち一三間を受持ち、城内草刈人足は七人を差出す(宇都宮史)。享保四年(一七一九)の宇都宮大明神祭礼図(高橋節子蔵)によれば、一一番山車で、剣木口を飾る。元文年間(一七三六―四一)の町方書上帳(高橋節子文書)によれば、町の長さ南北四一間半、道幅五間、町家は西側に八軒、東側に一〇軒で、本家一一軒半・小割家一八軒、町高は田方一四石余・畑方五石余、ほかに新畑高九斗余があり、番所一・板橋一があり、西側に会所坊の山伏大行院があったが、当時はすでに廃絶し屋敷のみがあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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