宇都宮市(読み)ウツノミヤシ

デジタル大辞泉 「宇都宮市」の意味・読み・例文・類語

うつのみや‐し【宇都宮市】

宇都宮

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日本歴史地名大系 「宇都宮市」の解説

宇都宮市
うつのみやし

面積:三一二・五三平方キロ

県中央部に位置し、河内かわち郡を南北に二分した中央地域を占め、南東に平野が開け、北西は山地となる。中心市街地は鬼怒川の西方一帯に展開する。鬼怒川は塩谷郡藤原ふじはら五十里いかり・藤原方面からの本流が、日光・今市方面から東流する大谷だいや川と塩谷郡塩谷町佐貫さぬき付近で合流し、市域東部を南下し真岡もおかを経て茨城県結城市方面へ抜ける。鬼怒川東部地区は旧芳賀はが郡に属し、起伏のある台地が北から南へ川岸に沿って延び、北端は塩谷郡高根沢たかねざわ町、東は芳賀郡芳賀町、南は真岡市と接する。市街地の南方は、国道四号と並行するJR東北本線の両側に平坦な田園地帯が広がり、河内郡上三川かみのかわ町と下都賀しもつが石橋いしばし町・壬生みぶ町に接する。西方は鹿沼市とその北の今市市に接し、おおむねなだらかな台地が連なるが、北上するにしたがい丘陵地帯が多く見られ、標高五八二・八メートルの古賀志こがし山、五〇二・一メートルの半蔵はんぞう山に達する。北部は河内郡河内町・上河内村、今市市と順次北上しつつ境し、丘陵地帯も北にのぼるほど目立ち、その最高は標高五六一・六メートルのもと山で、北端地区は山林地帯が多い。東西南北とも四方からの道路が宇都宮市街中心部に集中しており、交通の要地として、また栃木県の政治・経済・文化の中心として繁栄している。

平安時代末期の永万元年(一一六五)六月日の神祇宮諸社年貢注文(永万文書)に「宇豆宮上馬二匹」とみえる。当初宇豆宮・宇都宮は宇都宮大明神(現二荒山神社)のことを意味し、のちにはその門前町や周辺地域をさし、大明神社務職を兼ねた宇都宮氏の支配地を含む地名になったと思われる。

〔原始・古代〕

縄文時代の遺跡として、大谷寺おおやじ洞穴から発見された屈葬人骨や細隆起線文土器(草創期)があり、長坂ながさか(前期)竹下たけしたの平地式住居跡(後期)はり(晩期)などの各所にみられ、集落遺跡も野沢のざわ町・上籠谷かみこもりや町・飯田いいだ町・駒生こまにゆう町・欠下かけした町・下栗しもぐり町・砂田すなだ町・大網おおあみ町・下小池しもこいけ町など各地区に散在して多数見受けられる。弥生時代の遺跡は宇都宮市街地近辺から青銅や鉄製品・土器類が出土し、これにより西原にしはら天狗原てんぐはら・針ヶ谷一帯の台地には弥生後期の大集落跡が存在したと想定されている。また古墳は雀宮すずめのみや町・東谷とうや町近辺の牛塚うしづか笹塚ささづか愛宕塚あたごづか綾女塚あやめづか二子塚ふたごづか権現山ごんげんやま古墳など、発掘調査済みのものだけでも瑞穂野みずほの豊郷とよさと地区などを含め四、五〇を数えることができる。川沿岸の雀宮地区東部には条里制遺構がみられる。古代の東山道の衣川きぬがわ駅は石井いしい町の志峰寮東しほうりようひがし遺跡とする説、平出ひらいでかわにあてる説がある。


宇都宮市
うつのみやし

2007年3月31日:宇都宮市が河内郡上河内町・河内町を編入
【上河内町】[変更地名]栃木県
【河内町】栃木県:河内郡
【宇都宮市】栃木県

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宇都宮市」の意味・わかりやすい解説

宇都宮〔市〕
うつのみや

栃木県中部,下野平野にある中核市。市域東部を鬼怒川が貫流する。 1896年市制。 1884年以来県庁所在地。 1954年平石村,清原村,横川村,瑞穂野村,城山村,国本村,富屋村,豊郷村の8村と篠井村の一部を,2007年上河内町,河内町の2町を編入。康平2 (1059) 年藤原宗円が,下野守護職兼宇都宮社務職として宇都宮氏を称して以来,地名として定着した。近世蒲生氏本多氏戸田氏松平氏などの城下町として発展。また奥州街道日光街道の分岐点で宿場町,市場町としても繁栄。 1885年東北本線が開通,田川沿いの沖積地に駅が設置された。官庁街,文化施設,学校,住宅地区はおもに西部の洪積台地を占める上町 (うわまち) にあり,かんぴょう,繊維などの問屋や金融機関は東部の沖積低地の下町 (したまち) に立地。二荒山神社 (ふたあらやまじんじゃ) 前の「ばんば」は上町と下町の境界で,市内随一の商店街,娯楽街。下町を中心に食品,製紙,製粉,染色などの中小工場が,また市街地周辺部には車両,家庭用電気器具,ミシン,農機具などの大工場が立地。東部の清原工業団地内のたばこ製造工場は国内最大規模 (1977年操業開始) 。市内には国指定重要文化財を所蔵する清巌寺をはじめ古社寺や史跡も多く,宇都宮城跡,飛山城跡 (国指定史跡) などがある。根古谷台遺跡 (ねごやだいいせき) ,上神主・茂原官衙遺跡 (かみこうぬし・もばらかんがいせき) も国指定史跡。岡本家住宅と旧篠原家住宅は国の重要文化財に指定されている。西部の大谷では大谷石が採掘され,大谷の奇岩群は国の名勝に,磨崖仏は国の特別史跡・重要文化財に指定されており,観光地にもなっている。市域の一部は宇都宮県立自然公園に属する。東北新幹線が通り,JR東北本線から JR日光線が分岐。東武鉄道宇都宮線の終点。東北自動車道,日光宇都宮道路のインターチェンジがあり,国道4号線,119号線,121号線,123号線,293号線,408号線が通る。面積 416.85km2。人口 51万8757(2020)。

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