歌の父母(読み)うたのちちはは

精選版 日本国語大辞典 「歌の父母」の意味・読み・例文・類語

うた【歌】 の 父母(ちちはは)

  1. ( 「古今集仮名序」の「なにはづの歌は、みかどのおほむはじめなり。〈略〉あさか山のことばは、うねめのたはぶれよりよみて、〈略〉このふた歌は、うた父母のやうにてぞ、手ならふ人のはじめにもしける」から ) 王仁(わに)の作と伝えられる「難波津にさくやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」と、「万葉集‐三八〇七」の陸奥国の前の采女作「安積香山影さへ見ゆる山の井の浅き心をわが思はなくに」の二首をいう。
    1. [初出の実例]「哥の父母といふほどの哥、いたづら詞はよもあらじと思ふに」(出典:為兼和歌抄(1285‐87頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 出典 実例 初出

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む