うた【歌】 の 父母(ちちはは)
- ( 「古今集‐仮名序」の「なにはづの歌は、みかどのおほむはじめなり。〈略〉あさか山のことばは、うねめのたはぶれよりよみて、〈略〉このふた歌は、うたの父母のやうにてぞ、手ならふ人のはじめにもしける」から ) 王仁(わに)の作と伝えられる「難波津にさくやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」と、「万葉集‐三八〇七」の陸奥国の前の采女作「安積香山影さへ見ゆる山の井の浅き心をわが思はなくに」の二首をいう。
- [初出の実例]「哥の父母といふほどの哥、いたづら詞はよもあらじと思ふに」(出典:為兼和歌抄(1285‐87頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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