歌舞伎女(読み)かぶきおんな

精選版 日本国語大辞典 「歌舞伎女」の意味・読み・例文・類語

かぶき‐おんな‥をんな【歌舞伎女】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はでな、または異様な身なり言動をする女。
  3. 歌舞伎踊りを演じる女。かぶきおな。
    1. [初出の実例]「国と云かふき女、於江戸をどる先度の能のありつる場にて勧進をす」(出典当代記(1615頃か)四)

かぶき‐おな‥をな【歌舞伎女】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おな」は「おんな」の変化した語 ) =かぶきおんな(歌舞伎女)
    1. [初出の実例]「都四条に名も高き、お国と申すかぶきをな」(出典:浄瑠璃・京四条おくに歌舞妓(1708)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の歌舞伎女の言及

【女歌舞伎】より

…1615‐29年(元和1‐寛永6)ごろが最盛期であった。これらの女たちは歌舞伎女とも呼ばれ,大名たちが買いとって領国で興行させたり,座を組んで巡業したりしていたが,女たちをめぐっての喧嘩などが絶えなかったため,しばしば禁じられている。29年に女芸人のすべてに対する禁令が出されてからしだいに姿を消した。…

※「歌舞伎女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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