武井地区遺跡群(読み)ぶいちくいせきぐん

日本歴史地名大系 「武井地区遺跡群」の解説

武井地区遺跡群
ぶいちくいせきぐん

[現在地名]新地町今泉 武井、駒ヶ嶺 向田・洞山

阿武隈高地東縁、鹿狼かろう(四三〇・一メートル)より東方に延びる低位丘陵東端部の尾根と開析谷緩斜面に位置し、南側は現在水田となっているが、かつては新沼にいぬま浦があった。遺跡群は武井A・B・D・E遺跡、向田むかいだD・E・G遺跡などで、古代の武井地区製鉄遺跡群と重複する地区がある。いずれも弥生時代中期後葉の集落跡で、昭和五九年(一九八四)から実施された相馬地域開発関連発掘調査によって発見された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報