出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…鎌倉時代には釵子と造花をあしらったものがはやり,後代これが花簪となっていった。 一方,中国では古くから髪に花枝を飾る風があり,漢の時代にはその流れをくむ非常に複雑な髪飾〈歩揺(ほよう)〉があらわれている。歩揺とは,花や獣をかたどった金製の装飾板を前額にあてたもので,上に珠の垂飾がついていて,文字通り歩くたびにそれが揺れたので歩揺の名がある。…
… 漢文化の浸透する以前の匈奴,鮮卑などは頭部を覆ったり周囲を飾る金製の冠を用い,王権の象徴とした。4世紀以降の鮮卑,高句麗,百済,加羅,新羅では,以前の匈奴や鮮卑の制をうけつぎ,歩揺とよばれる金片をちりばめた金製の冠を用い,そのほかに羽根をつけたり樺を付した冠があった。とくに古新羅の墳墓からは,多くの金製の優品が発見されている。…
※「歩揺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...