しに‐ざま【死様】
- 〘 名詞 〙
- ① 死ぬ時の有様。死にのぞんでの様子。また、死んだ様子。しによう。
- [初出の実例]「人のいとやむ事なからぬ方こそあれ、しにざまの御事に似たり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)衣の珠)
- 「只最後の死に様をこそ執する事なるに」(出典:太平記(14C後)二七)
- ② まさに死のうとする時。しにぎわ。
- [初出の実例]「師匠、死にさまに、銭二百貫と、坊ひとつを譲りたりけるを」(出典:徒然草(1331頃)六〇)
しに‐よう‥ヤウ【死様】
- 〘 名詞 〙 =しにざま(死様)①
- [初出の実例]「ここやかしこにたふれじに、こぎゑじに、ひゑよりのやまひをうけやみじに、かかる死にやうをするぞ」(出典:本福寺跡書(1560頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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