殷栗(読み)いんりつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「殷栗」の意味・わかりやすい解説

殷栗
いんりつ / ウンユル

北朝鮮、黄海南道(こうかいなんどう/ファンヘナムド)北西部にある邑(ゆう)(町)。殷栗郡の所在地。鉄産地で、鉄山は郡の北部大同江(だいどうこう/テドンカン)河口の南にある。鉱床は中部古生代の層間に介在する扁豆(へんとう)状含鉄鉱層で、褐鉄鉱を主とし、少量の赤鉄鉱を伴う。品位も高く埋蔵量も多い。東部には薬草で名高い九月山(くがつさん/クオルサン)(954メートル)がある。郡内には国内でもっとも大きい支石墓(高さ1.5メートル)がある。

[魚 塘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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