殷栗(読み)いんりつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「殷栗」の意味・わかりやすい解説

殷栗
いんりつ / ウンユル

北朝鮮、黄海南道(こうかいなんどう/ファンヘナムド)北西部にある邑(ゆう)(町)。殷栗郡の所在地。鉄産地で、鉄山は郡の北部大同江(だいどうこう/テドンカン)河口の南にある。鉱床は中部古生代の層間に介在する扁豆(へんとう)状含鉄鉱層で、褐鉄鉱を主とし、少量の赤鉄鉱を伴う。品位も高く埋蔵量も多い。東部には薬草で名高い九月山(くがつさん/クオルサン)(954メートル)がある。郡内には国内でもっとも大きい支石墓(高さ1.5メートル)がある。

[魚 塘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android