母間村(読み)ぶまむら

日本歴史地名大系 「母間村」の解説

母間村
ぶまむら

[現在地名]徳之島町母間ぼま

久志くし村の北西に位置し、集落は海に臨む。麦田むぎじや川など七つの川が流れる。地内に池間いけま大当おおあたり花時名けどきな反川たんかわなどの集落があり、いずれも海に面する。地内にぐすく宮城みやぐすく塩道しよみちなどの地名が残る。池間の東にほん崎があり、池間の下の浅海には古く漁に用いた石垣ゴモイの遺構が残されている。しぎや間切井之川いのーのうちで、「三州御治世要覧」では東間切一二ヵ村のうちに「母間村」とある。安永二年(一七七三)村の沖合に唐船一艘が漂着したが、乗組員五八人は水・薪を積んで帰帆している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android