日本歴史地名大系 「母間村」の解説 母間村ぶまむら 鹿児島県:大島郡徳之島町母間村[現在地名]徳之島町母間(ぼま)久志(くし)村の北西に位置し、集落は海に臨む。麦田(むぎじや)川など七つの川が流れる。地内に池間(いけま)・大当(おおあたり)・花時名(けどきな)・反川(たんかわ)などの集落があり、いずれも海に面する。地内に城(ぐすく)・宮城(みやぐすく)・塩道(しよみち)などの地名が残る。池間の東に本(ほん)崎があり、池間の下の浅海には古く漁に用いた石垣ゴモイの遺構が残されている。東(しぎや)間切井之川(いのー)のうちで、「三州御治世要覧」では東間切一二ヵ村のうちに「母間村」とある。安永二年(一七七三)村の沖合に唐船一艘が漂着したが、乗組員五八人は水・薪を積んで帰帆している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報