徒党(読み)トトウ

デジタル大辞泉 「徒党」の意味・読み・例文・類語

と‐とう〔‐タウ〕【徒党】

[名](スル)ある目的のために仲間一味などを組むこと。また、その仲間や団体
此奴等は―したのではないかと」〈円朝怪談牡丹灯籠
[類語]仲間同輩朋輩ほうばい同僚同志同人メート同士常連一味一派味方翰林盟友同腹相手友達友人ペンフレンドペンパル朋友友垣酒徒茶飲み友達ルームメート畏友知友知音親友心友仲良し良友悪友戦友校友同窓生学友同級生級友クラスメート同窓同期同期生同期の桜社友僚友寮友政友詩友亡友

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精選版 日本国語大辞典 「徒党」の意味・読み・例文・類語

と‐とう‥タウ【徒党】

  1. 〘 名詞 〙 仲間、団体、一味などを組むこと。また、その仲間・団体・一味。ある事をなすために集まった仲間。同類連中
    1. [初出の実例]「徒党五人ともにちかふていはく」(出典:正法眼蔵(1231‐53)行持下)
    2. 「さらば松永が徒党(トタウ)退治せよとて」(出典信長記(1622)一〇)
    3. [その他の文献]〔中論〕

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普及版 字通 「徒党」の読み・字形・画数・意味

【徒党】ととう(たう)

同じ目的で結合するもの。〔史記、淮南衡山伝〕(淮南王)長、法を奉ぜず、天子の詔を聽かず。乃ち陰(ひそ)かに徒黨び謀(むほん)のを聚(あつ)め、厚く命をひ、以て爲すらんと欲す。

字通「徒」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の徒党の言及

【強訴】より

…しかし小百姓が成長し,訴訟の体験を重ねることを通じて,やがて苛政に対して順を踏まない違法な直訴の方法で農民の要求を実現しようとする闘争が生まれてきた。17世紀中・後期には,惣百姓の意向を体して村役人が単独もしくは少数で直訴する村役人代表越訴(おつそ)が多かったが,そのなかから,惣百姓が徒党して直接に直訴する惣百姓強訴の闘争が発展してきた。早いものは延宝年間(1673‐81)に現れ,1686年(貞享3)の加助騒動は代表越訴と強訴の両方がみられる一揆である。…

【百姓一揆】より

…検地と諸法令を用いた兵農分離,武士の城下町集住によって,武士と百姓の関係は大きく変質した。中世では一揆は社会全体から容認されているものだったが,近世ではいっさいの一揆的結集は徒党として禁止され鎮圧された。武士の徒党も厳禁されている。…

※「徒党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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