化学辞典 第2版 「比例限」の解説
比例限
ヒレイゲン
proportional limit
応力-ひずみ関係において,フックの法則が成立する上限の応力をいう.同様の用語として弾性限がある.もともとの両者の相違は,比例限は応力とひずみの比例関係の成立範囲という定義であり,弾性限は除荷に際してひずみが残らないことで定められていたが,測定技術上の理由から,今日では両者とも除荷による残留ひずみの大きさをもって定義することのほうが多い.たとえば,比例限の残留ひずみを0.005%,弾性限を0.03% 程度にとっている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報