比奈村(読み)ひなむら

日本歴史地名大系 「比奈村」の解説

比奈村
ひなむら

[現在地名]富士市比奈

原田はらだ村の東に位置し、根方ねがた街道東西に走る。古代の富士郡姫名ひな(和名抄)の遺称地とされる。慶長一四年(一六〇九)八月の富士之郡下方比奈村寺領御縄打水帳(玉泉寺文書)が残る。寛永九年(一六三二)幕府領となる。寛永改高附帳では田方一千一六七石余・畑方二二九石余。元禄郷帳では高一千六三一石余、国立史料館本元禄郷帳では旗本安藤領。旧高旧領取調帳では東比奈村は旗本内藤領七三六石余、寺社の除地計一三石余、中比奈村は旗本日向領二〇三石余・玉泉ぎよくせん(現曹洞宗)領六石余、西比奈村は旗本秋山領六八四石余、寺社の除地計一石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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