富士市(読み)ふじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

富士〔市〕
ふじ

静岡県東部,駿河湾に臨む市。北端に富士山がそびえ,南西部は富士川の河口に面する。1954年市制。1966年吉原市,鷹岡町と合体。2008年富士川町を編入。中心市街地のうち,吉原地区は江戸時代東海道の宿場町。富士地区は江戸時代に開かれた加島新田の純農業地区で,早くから和紙製造が発達していたが,富士山麓の豊かな森林資源と湧水に恵まれ,明治中期に製紙工場が立地。製紙工業都市を形成するほか,電機,自動車,機械,食品,化学,木製品などの工業も行なわれる。吉原地区には人工掘込港の田子ノ浦港があり,岳南工業地域の玄関口をなしている。同地区は工場の増設に伴い,かつては地下水の塩化現象,大気汚染,悪臭,水質汚濁,ヘドロによる海岸汚染などの公害が社会問題化した。国指定史跡の浅間古墳や日蓮ゆかりの実相寺など旧跡が多く,明治時代の政治家田中光顕の別荘として岩淵に建てられた古谿荘(こけいそう)は国の重要文化財に指定されている。市域の一部は富士箱根伊豆国立公園に属する。東海道新幹線,JR東海道本線,身延線,岳南鉄道,国道1号線,139号線,469号線が通り,東名高速道路のインターチェンジがある。面積 244.95km2。人口 24万8399(2015)。

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