毬栗(読み)イガグリ

デジタル大辞泉 「毬栗」の意味・読み・例文・類語

いが‐ぐり【××栗】

いがに包まれているままの栗。 秋》「―のみのにとどまる嵐かな/白雄
毬栗頭いがぐりあたま」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「毬栗」の意味・読み・例文・類語

いが‐ぐり【毬栗・梂栗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いがに包まれたままの栗の実。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「八月〈略〉いがぐり」(出典:能因歌枕(11C中))
    2. 「手にとれば人をさすてふいがぐりのゑみの内なる刀おそろし〈公朝〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)三二)
  3. いがぐりあたま(毬栗頭)」の略。
    1. [初出の実例]「いがぐりほう髭(ひげ)いばらひげ」(出典:浄瑠璃・日本振袖始(1718)一)
  4. いがぐりかつら(毬栗鬘)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android