毿毿(読み)さんさん

精選版 日本国語大辞典 「毿毿」の意味・読み・例文・類語

さん‐さん【毿毿】

〘形動タリ〙
① 毛などのふさふさとして長いさま。
黄葉夕陽邨舎詩後編(1823)四・玉蜀黍「怪見秋風動禾黍、幾枝毦払紫
明暗(1916)〈夏目漱石〉一五五「刈り込まない毿々(サンサン)たる髪の毛と共に」 〔詩経疏‐陳風・宛丘〕
② 細い枝などの垂れ下がるさま。
※六如庵詩鈔‐二編(1797)四・壬子仲秋余与伴蒿蹊回郷里于江州〈略〉作詩紀一時情景「瞥眼渾非旧乾坤、淪漣縐金細毿毿」 〔孟浩然‐高陽池送朱二詩〕

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デジタル大辞泉 「毿毿」の意味・読み・例文・類語

さん‐さん【×毿×毿】

[ト・タル][文][形動タリ]
髪の毛などがふさふさとして長いさま。
「幾ヶ月となく刈り込まない―たる髪の毛と共に」〈漱石明暗
細いものが長く垂れ下がるさま。
「―たる川底の藻は水にくしけずられて」〈蘆花自然と人生

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