改訂新版 世界大百科事典 「氏族志」の意味・わかりやすい解説
氏族志 (しぞくし)
Shì zú zhì
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…しかし,それらが具体的に明確になるのは,天智・天武朝からで,《日本書紀》や《古事記》の材料として,族譜は利用された。8世紀に入ると,天平宝字末年(760年代)の〈氏族志〉,799年(延暦18)の〈氏族本系帳〉など,中央・地方の氏族の系譜の提出がもとめられた。これらが《新撰姓氏録》の基礎となったが,氏文もその一つである。…
…さらに757年養老律令の施行は,祖父不比等の顕彰を目的とするが,藤原氏の《家伝》を編纂し,みずからが〈鎌足伝〉(〈大織冠伝〉)を書いたのも同じ意図に出るものであった。そのほか《日本書紀》に続く正史編修を発議し,また《氏族志》の編纂も手がけたが,それらはのちの《続日本紀》や《新撰姓氏録》の先駆となった。恵美押勝の乱【岸 俊男】。…
※「氏族志」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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