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新撰姓氏録 しんせんしょうじろく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

新撰姓氏録
しんせんしょうじろく

京都と五畿内出身の古代氏族の出自を記した書。 30巻および目録1巻。桓武天皇の第5皇子,万多 (まんだ) 親王らの撰。弘仁5 (814) 年完成し翌年朝廷に提出された。奈良時代,各氏族は天皇の祖先との関係の深浅によって社会的地位を与えられたので,系図を詐称する者も多く,桓武天皇はこれを正そうとして果さなかったが,この遺志を継いでできたのが本書である。

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デジタル大辞泉の解説

しんせんしょうじろく〔シンセンシヤウジロク〕【新撰姓氏録】

平安時代の諸氏の系譜集成。30巻・目録1巻。万多(まんた)親王らの編。嵯峨(さが)天皇の勅命により、弘仁6年(815)成立。京畿の1182氏を、皇別神別諸蕃に分類し、各系譜を記したもの。

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百科事典マイペディアの解説

新撰姓氏録【しんせんしょうじろく】

古代の京畿1182氏の系譜を集成し,皇別(335)・神別(404)・諸蕃(326)・系譜不確実なもの(117)に分類したもの。万多(まんだ)親王らが勅命により編纂(へんさん)し815年に完成した。
→関連項目嵯峨天皇藤原緒嗣

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世界大百科事典 第2版の解説

しんせんしょうじろく【新撰姓氏録】

古代日本の氏族の系譜書。30巻と目録1巻。815年(弘仁6)7月に成立。本書の編纂は,799年(延暦18)12月の本系帳提出命令に端を発し,諸氏族が提出した本系帳にもとづいて万多(まんだ)親王らがまとめあげた。収録氏族の数は,京畿内の1182氏。皇別(天皇家から分かれた氏族),神別(神々から分かれた氏族),諸蕃(渡来系の氏族)に分類し,当時の氏族の優劣にもとづいて配列されている。本書編纂の意図は出自の明確化と冒名冒蔭の防止にあった。

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大辞林 第三版の解説

しんせんしょうじろく【新撰姓氏録】

古代の諸氏族の系譜。三〇巻、目録一巻。嵯峨天皇の命により、万多親王らが編纂へんさん。815年成立。京畿の氏族一一八二氏を家柄・出自によって神別・皇別・諸蕃に類別し、それぞれの系譜を記したもの。現存本は抄録本。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新撰姓氏録
しんせんしょうじろく

815年(弘仁6)に編纂(へんさん)された古代氏族の系譜書。本書の編纂は799年(延暦18)、諸国に本系帳(ほんけいちょう)の撰上を命じたことに始まる。814年に至り万多(まんた)親王、藤原園人(そのひと)、同緒嗣(おつぐ)らによって完成されたが、さらに源朝臣(あそん)の条などを追加し、不備な点を補って翌年に朝廷に献上された。全30巻、目録1巻からなるが、現在伝わっているのは抄録本であって、原本の姿をうかがわせる逸文がいくつか残っている。左京、右京、山城(やましろ)、大和(やまと)、摂津、河内(かわち)、和泉(いずみ)の諸国に居住していた1182氏の本系を、皇別、神別、諸蕃(しょばん)の「三体」と呼称する類別に従って分類し、また当時の政治的勢力の優劣の順序によって各氏族を配列してある。『古事記』『日本書紀』など古典には漏れた氏族の古伝承が記されているので、古代史研究の史料として重視されている。本書のような系譜書がつくられたのは、編纂時の政治的、社会的な要請に基づいているので、当代の歴史の側面を知るのにも貴重な文献である。[佐伯有清]
『佐伯有清著『新撰姓氏録の研究』全9巻(1962~85・吉川弘文館)』

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世界大百科事典内の新撰姓氏録の言及

【帰化人】より

…しかしそのころには,帰化人たちも渡来後かなりの年代を経ており,また本来の日本人の貴族・官人たちも十分に大陸の学芸・技術を身につけて文化的活動を行うようになったため,一般に帰化人のもつ帰化人としての特色はしだいに失われ,やがて9世紀に入ったころには,その独自の歴史的意義は認められない状態となった。弘仁年間(810‐824)に編纂された《新撰姓氏録(しんせんしようじろく)》をみると,そのころ京畿在住の氏族で系譜の確認されたもの1065氏のうち,諸蕃すなわち帰化系氏族は326氏で,全体の約30%を占めており,その内訳は漢(中国系)163氏,百済104氏,高麗41氏,新羅9氏,任那9氏となっている。【関 晃】。…

【氏族志】より

…太宗朝の638年(貞観12)に頒布された《貞観氏族志》,則天武后の登場にともなって改編された659年(顕慶4)の《姓氏録》,武周政権崩壊後に編纂が始まり,玄宗朝の714年(開元2)に完成した《大唐姓族系録》の3書である。日本の《新撰姓氏録》のモデルとなった。【礪波 護】。…

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