日本歴史地名大系 「氏部村」の解説 氏部村うじべむら 香川県:坂出市氏部村[現在地名]坂出市加茂町(かもちよう)西庄(にしのしよう)村の東、綾(あや)川右岸に位置し、東は鴨(かも)村に続く。村域のほとんどは平地で、条里遺構が顕著に認められる。古代の阿野(あや)郡氏部郷(和名抄)の遺称地で、中世には氏部庄が成立。寛永国絵図には「加茂氏歩」とみえ、加茂庄に一括して高付されている。寛永一七年(一六四〇)の生駒領高覚帳に村名がみえ、高八七四石余。同一九年の小物成は綿三三四匁一分(高松領小物成帳)。溜池はなく陶(すえ)村(現綾歌郡綾南町)の萱原(かやはら)池から引水。この水掛高六二九石余(池泉合符録)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by