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…(2)二・一ゼネスト計画の挫折は,労働運動のなかに分裂を生み出し,運動の後退をもたらしていった。すなわち,産別会議のなかに生まれた民主化同盟が総同盟勢力と連合して〈民同〉を構成し(民同運動),占領軍の支援のもとに産別会議に対抗しながら勢力を拡大し,新しいナショナル・センターの結成へと向かっていった。しかも,この間,冷戦体制の形成に即応する占領政策の転換にともなって,1948年7月マッカーサー書簡に基づく政令201号によって官公労働者の争議権が剝奪(はくだつ)されたのに続いて,翌49年6月には〈自主的民主的労働組合〉〈民主的労働関係〉の育成をうたい文句として新たな労働組合法が制定され,敗戦直後の運動の高揚過程で労働組合が築いた組合規制を切り崩していく橋頭堡がつくられていった。…
※「民同」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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