民族の祭典(読み)みんぞくのさいてん(その他表記)Fest der Völker

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「民族の祭典」の意味・わかりやすい解説

民族の祭典
みんぞくのさいてん
Fest der Völker

ドイツ映画。1938年作品。監督レニ・リーフェンシュタール。1936年に開催された第11回ベルリン・オリンピック競技大会記録映画。『美の祭典』Fest der Schönheitとともに二部作をなす通称オリンピア』の第1部で,不朽の名記録映画とされている。なお,国際オリンピック委員会 IOCはこの 11回大会以降,記録映画をつくることを決定した。(→東京オリンピック

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世界大百科事典(旧版)内の民族の祭典の言及

【リーフェンシュタール】より

…ベルリンに生まれ,美術を学んだのちバレリーナとしてマックス・ラインハルトの指導をうけ,アーノルト・ファンク監督に認められて山岳映画(《聖山》1925,《死の銀嶺》1929,《白銀の乱舞》1931,等々)に主演,ハンガリー生れの映画脚本家・理論家ベラ・バラージュの協力をえて,イタリアのドロミティ地方の山岳伝説を題材にした《青の光》(1932)を監督,主演する。ヒトラーに信頼され,1933年にニュルンベルクで開かれたナチス党大会の記録映画《信念の勝利》,つづいて34年党大会の《意志の勝利》,36年のベルリン・オリンピック映画《オリンピア》(《民族の祭典》と《美の祭典》の二部作。1938)をつくって,ドキュメンタリー映画史上の金字塔を打ち立てた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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