記録映画(読み)キロクエイガ

精選版 日本国語大辞典 「記録映画」の意味・読み・例文・類語

きろく‐えいが‥エイグヮ【記録映画】

  1. 〘 名詞 〙 事件事故などの実際状況自然現象を記録した映画。ドキュメンタリーフィルム。
    1. [初出の実例]「主としてアフリカ地方に於ける動物の棲息状態の純粋な記録映画だった事だけは憶えてゐる」(出典:映画と批評(1939)〈津村秀夫〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の記録映画の言及

【ドキュメンタリー映画】より

…日本では〈記録映画〉という訳語も一般化している。映画での〈ドキュメンタリー〉という呼称は,そもそもアメリカの記録映画作家ロバート・フラハティがサモア島の住民の日常生活を記録した映画《モアナ》(1926)について,イギリスの記録映画作家であり理論家であるジョン・グリアソンJohn Grierson(1898‐1972)が,1926年2月の《ニューヨーク・サン》紙上で論評したときに初めて使ったことばで,それまでは〈紀行映画travel film(travelogue)〉を指すことばだったフランス語のdocumentaireに由来している。…

【文化映画】より

…文化記録映画を意味するドイツ語のKulturfilmの直訳で,〈教育映画〉あるいは〈短編記録映画〉などともほぼ同義に用いられる。戦前は広く記録映画一般を指すことばであったが,1939年の〈映画法〉制定の際,劇映画とニュース映画を除く映画の総称として〈文化映画〉が法令用語すなわち公用語になった。…

※「記録映画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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