気無し(読み)キナシ

デジタル大辞泉 「気無し」の意味・読み・例文・類語

き‐なし【気無し】

[名・形動]
気乗りがしないこと。気が入っていないこと。また、そのさま。
「鏡に映る自分の髪の形に見入りながら、―に言った」〈秋声足迹
心に何ももたないこと。無心であること。また、そのさま。
えりを延ばして、両手を膝に落して、婦人は―に、平気で坐っていた」〈二葉亭・めぐりあひ〉
思慮がないこと。また、そういう人や、そのさま。
「―にかかってごらうじませ。わつしどもは、とんだ目に遭ひませう」〈伎・吾嬬鑑〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android