気管鰓(読み)きかんえら

精選版 日本国語大辞典 「気管鰓」の意味・読み・例文・類語

きかん‐えら キクヮン‥【気管鰓】

〘名〙 水生昆虫幼虫、さなぎ、まれに成虫にみられる呼吸器官表皮の突起物で、形は葉状、ふくろ状、糸状などがあり腹部や尾部に多くみられる。気管鰓のある昆虫では気門は退化している。きかんさい

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の気管鰓の言及

【水生昆虫】より

…血管鰓(さい)は体壁の一部が突出したもので,その下に流れる体液(血液)と水中の酸素が薄い体壁を通してガス交換をするものである。もう一つの気管鰓は,気管の毛細管が水中に広がり酸素をとり入れ気管を通じて体中にもたらすタイプで,このほうが適応度は高い。多くのカゲロウやトビケラの幼虫には葉状,または糸状の気管鰓が発達しているが,例外としてはトンボの幼虫のように直腸の内壁にあるものがある。…

※「気管鰓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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