水上(村)(読み)みずかみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「水上(村)」の意味・わかりやすい解説

水上(村)
みずかみ

熊本県南東部、球磨郡(くまぐん)にある村。南流する球磨川と西流する湯山川との合流地点からほぼ真東へ向けて楕円(だえん)状に広がっている台地を除けば、全域、四万十(しまんと)層群の急峻(きゅうしゅん)な九州山地北部からなる。村域の92%も占める山林原野は自給制の強い焼畑耕作の舞台であったが、1960年(昭和35)に市房(いちふさ)ダムが建設されたのを契機に、恵まれた四季の山岳景観や埋もれていた名所旧跡を生かした観光産業へ依存し始めた。ヤマメ養殖、クリ栽培、イチゴ、メロン栽培も行われるようになり、育牛に偏っていた農林家の副業も多様化してきている。南端をほぼ東西に国道446号が走り、沿道近くに湯山温泉がある。面積190.96平方キロメートル、人口2033(2020)。

[山口守人]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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