水向(読み)みずむけ

精選版 日本国語大辞典 「水向」の意味・読み・例文・類語

みず‐むけみづ‥【水向】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 霊前に水を手向けること。また、その水。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「晴、月忌、近所野僧遣斎食〈略〉及晩水向等如例」(出典実隆公記‐大永八年(1528)七月一四日)
  3. 水を向けること。相手がある事をしはじめるようにしむけること。また、誘いをかけること。
    1. [初出の実例]「引かるる心の水向(ミヅムケ)も、後家同然のお肌が身の上」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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