水筆(読み)スイヒツ

デジタル大辞泉 「水筆」の意味・読み・例文・類語

すい‐ひつ【水筆】

穂にしんを入れず、全体墨汁を含ませて使う筆。

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精選版 日本国語大辞典 「水筆」の意味・読み・例文・類語

すい‐ひつ【水筆】

  1. 〘 名詞 〙 穂の根元まで墨汁を含ませて書く筆。
    1. [初出の実例]「純羊毛の水筆(スヰヒツ)を誂らへ」(出典:当世少年気質(1892)〈巖谷小波〉二)
    2. [その他の文献]〔輟耕録‐巻八・写山水訣〕

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世界大百科事典(旧版)内の水筆の言及

【筆】より

…筆管は竹についで木が多く,玉,陶,骨,角,金,銀,石などが用いられ,しばしば美しい彫刻や彩色,漆などが施される。筆毫には,心(しん)を建てて紙を巻き,その周囲に毛を植えていく巻筆(まきふで)または有心筆と,心のないねりまぜ式の水筆または無心筆とがある。
[中国]
 筆の字は甲骨文や金文にも見え(),手で管をもつ姿をかたどっている。…

※「水筆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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