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筆記用としてすぐに使えるようにした墨液。1900年(明治33)に田口精爾(せいじ)が初めて墨汁の製造に成功して、実用化された。油煙、松煙、カーボンブラックなどの顔料を主原料とし、それらを水に分散させるため、膠(にかわ)や合成樹脂(ポリビニルアルコール)などを加えて一定の粘性を出している。また、湿度の少ない冬季などに凝固するのを防ぐため、吸湿性の強い塩化石灰も混入されている。油煙などの炭素を多く含む高級品は、とくに液体墨とよばれ、書家用と一般用がある。それに学童用、工業用の墨汁のほか、ねり墨、朱色顔料を入れた添削用の朱液などがある。顔料の粒子が細かく沈殿をおこさないもの、光沢がよくて黒いもの、にじみの少ないものなどが良品である。
[野沢松男]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…軟体動物頭足類特有の器官で,直腸上の肛門のすぐ背側にある墨汁囊ink sac中にあって墨汁ink(いわゆるイカの墨)を分泌する腺。墨汁囊はスポイト状で,輸管(墨汁管)には開口近くに括約筋が二つあって墨汁の排出を制御できる。…
※「墨汁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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