水酸化物塩(読み)スイサンカブツエン

化学辞典 第2版 「水酸化物塩」の解説

水酸化物塩
スイサンカブツエン
hydroxide salt

いわゆる塩基性塩うちで,酸基ほか金属に結合している独立の水酸化物イオンOHをもつ複塩をいう.OHを含む複塩とみなして命名する.従来,ヒドロキシ塩化物のようによばれていた化合物は,水酸化物塩として命名する.たとえば,MgCl(OH)は塩化水酸化マグネシウム(magnesium chloride hydroxide),CuCl2・3Cu(OH)2またはCu2Cl(OH)3は塩化三水酸化二銅(dicopper chloride trihydroxide)となる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の水酸化物塩の言及

【塩】より

…正しくは水素塩hydrogen saltという),同じくMgCl(OH)を塩基性塩basic salt(MgCl(OH)が塩基性だというわけではない。正しくは水酸化物塩hydroxide saltという)ということもある。これらに対しK3PO4やMgCl2などのように完全に中和された塩を正塩normal saltという。…

※「水酸化物塩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む