コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

複塩 ふくえん double salt

6件 の用語解説(複塩の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

複塩
ふくえん
double salt

2種以上の塩が結合した形式の塩の一種で,水に溶かすと個々の成分イオンに解離するものをいう。たとえばカリウムミョウバン KAl(SO4)2・12H2O は水に溶けると K+,Al3+,SO42- に解離する。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ふく‐えん【複塩】

2種以上の塩(えん)が結合した形式で表される化合物で、水に溶かすと成分イオン解離するもの。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

複塩【ふくえん】

2種以上の塩が一定の組成で結晶したものをいう。たとえばカーナライトKCl・MgCl2・6H2O,ミョウバンK2SO4・Al2(SO43・24H2Oなど。
→関連項目

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ふくえん【複塩 double salt】

2種以上の塩が結合した形式で書ける化合物のうち,それぞれの成分イオンがそのまま存在するものをいう。たとえばKCl・MgCl2はKMgCl3とも書けるが,[MgCl3]のような錯イオンが存在するわけではなく,K,Mg2+,Clのような独立したイオンが存在すると考えられる。したがって,これは複塩であるといえる。これに対しK2[PtCl4]は,2KCl・PtCl2とも書けるが,Pt2+やCl,あるいはPtCl2などの存在は認められず,Kと錯イオン[PtCl4]2-が存在することがわかっており,これは錯塩であって複塩ではない。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ふくえん【複塩】

塩が結合した形式で表される化合物のうち、結晶中に錯イオンを含まず、それぞれの成分イオンがそのまま存在するもの。水に溶解すると、それぞれの成分イオンに解離する。例えば、MgCO3・CaCO3 は Mg2+, Ca2+, CO32- からなるイオン結晶で複塩である。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

複塩
ふくえん
double salt

2種以上の塩が結合した形で表現される化合物(固体)のうち、各成分イオンがそれぞれのままで存在するものをいう。たとえばカーナル石KCl・MgCl2の中には、K+、Mg2+、Cl-のみがあり、[MgCl3-のような原子団(錯イオン)はないから典型的な複塩である。一方、塩化白金酸カリウムK2PtCl6は、形式上2KCl・PtCl4と書けるが、この中にはCl-、Pt4+は存在せず、K+と[PtCl62-しかないので複塩とはよべない。
 通常、複塩とよばれてきたもののなかにも、X線結晶解析の進展により構造が明らかにされると、複雑な錯イオンを含むものが、つまり錯塩であることが判明した例は少なくない。水分子の配位したアクアイオンも錯イオンに含める広義の定義を採用すると、複塩の典型とされてきたカリウムミョウバンKAl(SO4)2・12H2Oすら実は[K(OH2)6][Al(OH2)6](SO4)2の構造となっている錯塩である。したがって錯塩と複塩との区別に一線を画することは困難である。[山崎 昶]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の複塩の言及

【塩】より

…また,たとえばCH3COONa・CH3COOHのような塩も拡張して酸性塩といい,BiCl(OH)2のような形式のものから水分子のとれたBiClOも塩基性塩といっている。ただ1種類の単純な塩,たとえばNaClなどを単塩というのに対し,2種以上の塩が成分として含まれている,たとえばKAl(SO4)2・12H2Oのような塩は複塩といっている。また錯イオンを含む塩は錯塩という(〈錯体〉の項目参照)。…

※「複塩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

複塩の関連キーワードカルボニル化合物合成水和物付加反応メチル化化合キラル化合物スフィンゴリン脂質ピロール化合物オゾニド

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone