塩基性塩(読み)えんきせいえん(英語表記)basic salt

精選版 日本国語大辞典 「塩基性塩」の意味・読み・例文・類語

えんきせい‐えん【塩基性塩】

〘名〙 酸と塩基との中和反応によって生じる化合物うち、塩基の水酸基、または酸素原子を含む塩をいう。水酸基を含むものをヒドロオキシ塩、酸素原子を含むものをオキシ塩ともいう。⇔酸性塩

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デジタル大辞泉 「塩基性塩」の意味・読み・例文・類語

えんきせい‐えん【塩基性塩】

酸と塩基との中和が完全ではなく、塩基性成分が残っている塩。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「塩基性塩」の意味・わかりやすい解説

塩基性塩
えんきせいえん
basic salt

塩の分類一つ。塩は正塩、酸性塩(水素塩)、塩基性塩に分類できるが、そのうち、陰イオン成分として水酸化物イオンまたは酸化物イオンを含むものをいう。たとえば塩化酸化ビスマスBiOCl、酸化硫酸バナジウムVOSO4、炭酸水酸化鉛(Ⅱ)2PbCO3・Pb(OH)2など。

[中原勝儼]

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百科事典マイペディア 「塩基性塩」の意味・わかりやすい解説

塩基性塩【えんきせいえん】

酸基で置換することのできる水酸基または酸素原子を含む塩。たとえばMg(OH)Cl,BiOClなど。その水溶液がすべて塩基性であるとは限らない。
→関連項目正塩

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改訂新版 世界大百科事典 「塩基性塩」の意味・わかりやすい解説

塩基性塩 (えんきせいえん)

えん

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化学辞典 第2版 「塩基性塩」の解説

塩基性塩
エンキセイエン
basic salt

[同義異語]水酸化物塩

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩基性塩」の意味・わかりやすい解説

塩基性塩
えんきせいえん

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世界大百科事典(旧版)内の塩基性塩の言及

【塩】より

…このとき,途中で得られるKH2PO4,K2HPO4などは完全に中和されていないという意味で酸性塩acidic salt(KH2PO4,K2HPO4そのものが酸性であるということではない。正しくは水素塩hydrogen saltという),同じくMgCl(OH)を塩基性塩basic salt(MgCl(OH)が塩基性だというわけではない。正しくは水酸化物塩hydroxide saltという)ということもある。…

※「塩基性塩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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