氷見の経塚古墳(読み)ひみのきようづかこふん

日本歴史地名大系 「氷見の経塚古墳」の解説

氷見の経塚古墳
ひみのきようづかこふん

[現在地名]西条市氷見

西条市と周桑しゆうそう小松こまつ町との境界に沿い、標高二〇―三〇メートルの開析谷間の丘陵地に位置する。

「西条誌」に「小松に近きを以てかの方の百姓等来りて此塚の土を取り田肥等に荷い去り今は少く也、まわり十三間程に高八九尺計りに見ゆ、且つ京塚とも又境塚とも書くといふ」とあり、さらに注記して「此塚の内に大石多し、近来うがつ事甚しければ石顕はれて磊々たり」とある。以上によっていわゆる経塚ではなく、古墳の性格が看取されたが、昭和五〇年(一九七五)末の発掘調査の結果後期古墳であることが明確になった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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